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岸和田だんじり祭 だんじり若頭日記

0609021
 関西のシティ情報誌『ミーツ』の編集長が書いてたブログの書籍化。
 勇壮な山車の曳行で有名な大阪・岸和田市の岸和田だんじり祭。著者はそのだんじり祭の山車を持つ五軒町の若頭をやっている。だんじりの曳行を取り仕切る若頭として祭に携わる日々が語られている。

 普段、雑誌や本で語られる各地の祭りは山車の勇壮さや豪華さなどがクローズアップされる。主に観光、観覧を視点としたものが多い。しかし、この本では、祭とその町を内部からみることができる。祭とは何なのか、町とはなんなのかを教えてくれる良書だと思う。


 1年はだんじりで始まりだんじりで終わる。だんじりの終わりが次のだんじりへの始まりとなる。1年を通じて祭り行事や町組織との寄り合いが行われる。この本では、その様子を通して、祭、町、人が築き上げられていく日々が手に取るようにわかる。唐津の町や人を照らし合わせると全く同じことが言える。非常に共感する部分が多いと感じた。

 そして、編集長として多忙な日々を送りつつ、日々の寄り合いの参加がある。江氏だけではなく、祭りに参加する人が仕事と祭を天秤にかけなければならない葛藤がある。これにも共感。そもそも、仕事と祭りを天秤にかけているわけではない。祭りとは、人であり、町であり、ふるさとであり、家族であり、仲間であり、それこそなにものにも変えられないものだ。と再認識してみた。


 この岸和田市のような姿の町は珍しくすでに都市や地域が昔とは違ったものになりつつある、もしくはすでになっている。例えば、都市としての東京の中に浅草などの下町で地方としての東京を支える人がいるように今では少ない町の姿を改めて考えさせることができる本ではないだろうか?
 人が町を作り、町が人を作る。そこに人々の喜怒哀楽が生まれるのだと思う。


 普段、映像でしか見れない華やかな一面しか祭りを見ていない方には老若男女を問わず是非おすすめしたい。

 この本の元になったブログはまだ継続中。今年のだんじり祭りは9月の3連休にあるとのこと。今年の話題もいますぐ読めます。


「日本一だんじりなエディター」江弘毅の甘く危険な日々

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