今月読んだ本with今年からのツン読(いのなな)
今月読んだ本のコメント
クレィドゥ・ザ・スカイ
「スカイ・クロラ」シリーズの最終巻。
今回のクサナギ・スイトは追われる立場から、飛べない。自分のアイデンティティとの葛藤が夢としてありありと描かれていく。自分と自分ではない自分が語り手となって進む物語。いつもとは違い純粋さの中に非常に不透明な感じがする本作でした。
さて、森氏によれば、スカイ・クロラは5巻からなる作品。しかし、ストーリーの順序は刊行順から並べると2、3、4、5、1とのこと。うーん、とりあえず2から読み直してみるか。そして、来年にはアニメ映画化。ちょっと期待してます。
脳と魂
日常にあるなにげない物事をヒトとしての動き(脳)と、過去からの集積知(魂)から読み解いていく、養老孟司さんと玄侑宗久さんの対談集。
脳や仏教がでてくるけど、わかりやすく解説してくれる。読んでいると、日々感じていることは昔の人も同じように感じており、人の考え方や生活の知恵といった集積知が仏教的な思考として脈々と自分の中につながっているように感じた。直線ではなく、円環であったり、螺旋であったりする日本人の生き方を大事にしたいと感じる一冊です。
とてつもない日本
麻生太郎氏が日本について語る一冊。
日本のこれからをいかにしていくかを語っている。麻生氏の講演会のよう。
アキバ系議員といわれるほど漫画を読んでいる麻生氏の視点から、日本が誇るべき、残すべき文化について語wwる。日々メディアで語られる悲観論から発する展望ではなく、あくまでメリットを最大限に活かし次へ進めていくことを強調する。
最近の時事ネタをもとにいろいろと展開する話。これからの日本を語るための入り口としての一冊。
坂の上の雲〈6〉
旅順の戦いも終わり、一息。しかし、戦いに休息はなく、陸軍はこれからロシア本体との冬を通じての戦いが待っている。厳寒のロシアでの戦い、圧倒的な数的有利を持つロシア軍に対して、戦いを挑む日本軍。様々な要素が入り混じり、戦いの趨勢が決められていく。
一方、ロシアのバルチック艦隊は、日本へ向けての長い旅が続く。すでに旅順艦隊が滅したことを知りつつもなお日本に向けて航行するバルチック艦隊、時代とロシアに翻弄されていく。
また、スパイとしてロシアとその植民地に深く入り活動した明石元二郎の話もある。内部からロシア崩壊を導いた日本人の動きも面白い。
7月24日通り
[あとで書く]
眉山
[あとで書く]
で、とりあえず積んでおく本。
道をひらく
逆立ち日本論
幸福な食卓
誤解された仏教
マチウ書試論・転向論
年中行事覚書
ZOKUDAM
坂の上の雲〈7〉
夜は短し歩けよ乙女
見えないドアと鶴の空
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