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今月読んだ本with今年からのツン読(いのじゅう)

 今月読んだ本とそのコメント

200710311NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
 ジュラシックパークでおなじみマイクル・クライトンの新作。SFは現代社会をうつす鏡と言わんばかりに最先端の事例、現象にスポットをあててエンタテイメントとして昇華させる作家。前作は、地球温暖化を扱った作品だった。今回のテーマとなったのは遺伝子技術と遺伝子にまつわる社会事象。
 遺伝子をテーマとしたのは今回が初めてではなくジュラシックパークこそ、遺伝子技術をもって現代に恐竜を蘇らせるという小説だった。今作はもちろん時代もすすみ、いままで動物相手だった遺伝子技術が人にもちいられたら、また実際に起こっている遺伝子技術による訴訟などに焦点をあてている。

 しゃべるチンパンジー、知能を持ったオウム、遺伝子研究にまつわる特許訴訟など複数のショートストーリーが交わる話。これまでのクライトン作品と比べるとショートストーリーでの展開は珍しい。しかし、読ませる腕はかわらない。いま、すぐ側にある事例かと思うほどの緊迫感を感じさせる。実際、いくつかは事実に基づいて構成されている。

 物語後半、遺伝子操作されたチンパンジーが登場するが、思わず猿の惑星への系譜かと思ってしまった。(いつものクライトンらしく、そういう展開を期待したわけですが、)


200710312
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

 生物とは何か?考えをつきつめるとなかなか答えが見出せない。
 この疑問から始まる生物についての話。新書にしては珍しく、研究生活を基にエッセイのような語り口で生命とは何か?を解説する。DNAの発見について、DNAの働きについて、そして、人体の動きについて、科学的であり、どこか情緒的な感覚を覚える1冊。
 理系ってやっぱりロマンだと思います。


200710313
幸福な食卓

 北野きい主演で映画化された『幸福な食卓』の原作本。
 どこか歯車が狂っている家族の再生の話。厳しさを感じさせないやわらかい時間がむしろ不気味に思える。激しい展開がない部分が余計にリアルでドラマティックなのかも。


200710314ゾラ・一撃・さようなら
 森博嗣の書き下ろしミステリィ。
 ハードボイルド小説らしい。物語は、主人公・頸城悦夫に探偵の依頼がくることから始まる。『天使の演習』という美術品をある男から取り返して欲しいという依頼。また、その男には殺し屋ゾラからの殺人予告が届いていた。
 頸城悦夫の1人称で語られるストーリー、ラブロマンスもあり、映画のような展開だった。ただ、やや物足りなさもある。


200710315えんや!―曳山が見た唐津
 唐津くんちが近いので紹介。
 佐賀県唐津市で11月2~4日に行われる唐津神社の秋祭り・唐津くんち。唐津くんちにまつわる様々な事柄について、佐賀新聞紙上に掲載したルポルタージュの書籍化。
 曳山の塗り替えに関すること、くんちをする家々のことなど、曳山見物しか経験がない方には唐津くんちの一面を覗くことができる一冊。


で、とりあえず積んでおく本。

道をひらく
マチウ書試論・転向論
ZOKUDAM
見えないドアと鶴の空
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
李陵・山月記 (新潮文庫)
街場の中国論
ぼくには数字が風景に見える

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