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今月読んだ本with今年からのツン読(いのじゅういち)

 今月読んだ本とそのコメント


200711301NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
 ジュラシックパークでおなじみマイクル・クライトンの新作、下巻。
 遺伝子技術と遺伝子にまつわる社会事象を題材にしたストーリー。上巻で展開したしゃべるチンパンジー、知能を持ったオウム、遺伝子研究にまつわる特許訴訟など複数のショートストーリーが後半にむけて交わっていく。ストーリーはちゃんと着地するが、なんとなくぼやけた感じ。いくつもの問題提起がありながらも解決されないままとなる。その理由は筆者あとがきにて書かれていて、遺伝子技術にまつわる問題提起に対して作者自らの解決案を提示していた。

 遺伝子問題。あまり身近に感じないのでよくわからないが技術の進歩はかなり早い印象をうけた。この小説の中にかかれた様々な問題が現実のものとならないよう願うばかりです。


200711303ぼくには数字が風景に見える
 映画『レインマン』の主人公と同じサヴァン症候群のダニエル・タメット氏の自伝。
 サヴァン症候群は、知的障害をもちながらも特定の分野において天才的な能力をもつ人のことをさす。ダニエル氏も驚異的な記憶力や言語能力をもち、2004年に円周率暗記のヨーロッパ記録を樹立した。

 ダニエル氏から観る数字には本の題名のとおり数字ごとに色や大きさがあり風景が見える。数字や言語などに色や大きさなどの抽象的な概念が見えてしまう、これを共感覚と呼ぶらしい。この共感覚と驚異的な記憶力をもとに小さい頃からの生活や考えていたことが鮮明に書かれている。まさに、共感覚の疑似体験しているようだ。また、ダニエル氏の成長のようすに感動も覚える。

 円周率の記録を樹立した後、『ブレインマン』というテレビドキュメンタリーの主人公となったとのこと。すでに日本でも放映済みらしいが、このドキュメンタリーも一度観てみたい。再放送とかないだろか?


200711302佐賀読本
 佐賀県及び佐賀県の歴史についての本。主に佐賀県南部についての記述が多め(北部は少なめ)。小中学校の社会の参考資料としてよいかも。
 佐賀県を知るために佐賀県地区の歴史を掘り下げていく。まずは、縄文時代に日本初の稲作を始めた菜畑遺跡、弥生時代の吉野ヶ里遺跡。大陸の玄関口として魏志倭人伝などに書かれた当時の交流の様子を解説。戦国時代には秀吉の朝鮮出兵の舞台となった名護屋城。また、幕末では薩長土肥の1藩として数えられた肥前鍋島藩の政治や文化について、幕末・明治期をまたにかけた偉人たちの解説がある。日本の趨勢に要所で一役を担う佐賀の姿がある。
 文化についても焼き物など、特産物の起源について解説。ここでも大陸の玄関口として、存在していた佐賀地方の姿を垣間見ることができる。
 生まれ育った土地の姿をあらためて勉強することができました。子供にもわかりやすく書かれていて内容もいい。佐賀人必携の一冊。


200711304
李陵・山月記 (新潮文庫)

 古典・山月記。高校の頃に国語の教科書に載っていたのを思い出して読んでみる。
 詩人が虎になってしまう変身譚。虎と化した主人公の独白が、どこか身につまされる。また、人とはなにか、どうあるべきかと語りかけてくるようだ。高校時代にこういう感覚はなかったなぁ、としみじみと思い返してしまう。

 『山月記』のほかにも『弟子』『名人伝』などの短編が掲載されいる。どれもすばらしい作品ぞろい。たまには古典もいい。


200711305神社若奥日記―鳥居をくぐれば別世界 (祥伝社黄金文庫)
 大阪にある神社に嫁いだ元ライターのエッセイ。
 日本的な宗教観の作者からみた神社の裏側を楽しくまとめてある。1年のなかで様々な行事が行われ、人々のよりどころとなっている神社。ところどころで専門用語が飛び出しながらも丁寧に解説されていて、神社の入門書としてもわかりやすい。

 なかには神社にとついで始めて気付かされたこともちらほら。『神社では、どんなに小さな行事でも、かならず心待ちにしている人がいる』、『今は人が来なくても、三十年やれば増えてくるやろ』などなどところどころで飛び出す言葉に日本独自の神道の心地よさを感じる。たまにはゆっくりと、気長にやりましょう。

 ちなみに、この神社は枚方市に鎮座する片埜神社らしいです。


で、とりあえず積んでおく本。

道をひらく
マチウ書試論・転向論
ZOKUDAM
見えないドアと鶴の空
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
藁の楯 (講談社文庫 き 52-1)
議論のルールブック (新潮新書)
ザ・シークレット
真贋

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