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今月読んだ本with今年からのツン読(2008年1月)

 今月読んだ本とそのコメント。今年から5点満点で評価します。

200801311ホルモー六景
 京都を舞台にした大学生の青春活劇を描いた『鴨川ホルモー』。その鴨川ホルモーのサイドストーリー6編を描いたのがこの『ホルモー六景』。前作の周辺でおきていた恋のまつわる話ばかりだ。第一景・鴨川(小)ホルモーは、京都産業大学玄武組の二人静と呼ばれる二人の女性オニ使いの話。女性の友情と恋と約束がホルモーを動かす。第四景・同志社大学黄竜陣では、芦屋君の元彼女であるトモエが登場し、本編の恋愛話の裏側を語る。当然、前作は必読。本筋ありの本作ですが、どちらかといえば、こっちのほうが面白かった。
★★★★☆

200801312タカイ×タカイ(講談社ノベルス)
 Xシリーズ3作目。地上15メートルに掲げられた他殺体の謎を小川と真鍋が追う。
 トリックというトリックではないと思ったが、目的と手段を考えればなんとなくわかる。でも、最後に明らかになる本当のトリックは、『藪の中』の話のよう。ミステリーにもとめるのは、誰が犯人なのか、トリックの答えなのか、動機なのか...。森作品はついつい別の視点で読んでしまう。
 さて、今回は椙田や西之園の動きが活発化。シリーズを通して動いているなにかがそろそろでてくるのか?
★★★★☆

200801314日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)
 学校で習ったりして一般的に知られている歴史は、習ったその時点でわかっている歴史だ。中学校の頃、歴史で習った源頼朝の絵も、実は頼朝ではない可能性があり、今の教科書では『伝源頼朝像』として習われている。本書はそうしたいままで一般的に知られている歴史的な事実を研究結果をもとに再考されている。再考の対象は生活だったり、男女だったり、天皇だったり、また歴史を学ぶことにでわかる日本人の原点にもメスをいれてある。
 いま何を考え、何をするかは、過去を学ぶことでいろいろと助けになる。歴史認識や、当時の人たちが何を考えどういう様式で生活していたのかという視点は非常に興味があり、現実の諸問題を考える手助けになるものだと思う。本書は女性社会、女性の地位についてや、日本と日本人の成り立ちなど常識をゆさぶられるものばかりで面白い。是非一度読んでみてください。
★★★★★


200801313リピート(文春文庫)
 最後の2行でどんでん返しがあった『イニシエーション・ラブ』の作者・乾くるみ氏のSFミステリ。タイムトラベルもの。過去へのタイムトラベルをはたした主人公たち、しかし、仲間たちはまた1人また1人と亡くなっていく。謎が謎を呼び、タイムパラドックスをうまく使った展開は面白い。ただ、ミステリとして読むとなんとなく情報(伏線?)が消化不良、しかも謎解きが突然な感じをうける。SFとしてみると、登場人物たちの人間的な部分がよく書かれているせいか、余計なものが多い気がする。どこを視点にして読み進めていくかがちょっと難しかった。
 もっとシンプルに、視点をしぼって映画にすると面白そうです。
★★☆☆☆


200801315Love,Peace & Green たりないピース2
 宮崎あおいと宮崎将の宮崎兄妹の旅エッセイ。『1』では貧困をテーマにインドへ行った。今回のテーマは『環境問題』、そしてデンマークとグリーンランドへ行く。
 デンマークは世界幸福度ランキング1位の国。福祉が充実しており、学校と病院にお金がかからない(そのかわり、税金は高い。)そんなデンマークに住む生き生きとした人々と町の姿がまぶしい。
 氷の大地が多くをしめるグリーンランド。地球温暖化の影響をうけてか、氷山の減少など地形の変化を目にすることができる。
★★★☆☆


200801316孤独のグルメ (扶桑社文庫)
 仕事である街にきた一人の男が食事のためにふらりと食堂に入る。そして、食事をしながら街と食事について物思いにふける。ただこれだけのプロットの漫画。オチもないようなもの。
 でも、面白い!
 美味いものは腕が立つシェフが作ったものじゃなくて、シチュエーションがすべてなんだと言っているわけじゃないんだが、読んでいるとじわりじわりと心をくすぐるものがある。良書。
★★★★★


で、とりあえず積んでおく本。

道をひらく
マチウ書試論・転向論
ZOKUDAM
見えないドアと鶴の空
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
ザ・シークレット
流しのしたの骨 (新潮文庫)
映画館と観客の文化史 (中公新書)
発達障害の子どもたち (講談社現代新書)
もえない―Incombustibles
日本数寄(ちくま学芸文庫)
その数学が戦略を決める

ブクログ→
こんな本を読んでいる。

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コメント

歴史はそうだね。。自分たちが学習したのと全然違ってるもんねぇ。。へぇ~~と何回言うんだろうって感じですよ。。テレビではごく一部だったけど。。確かテレビ「世界一受けたい授業」であってたような。。過去ね。。へぇ~~と何連発も言ってました。。

投稿: kazu | 2008/02/04 12:46

>kazu
『日本の歴史をよみなおす』はオススメです。歴史認識と個人の価値観はかなり結びついてる部分が多いんじゃないかと。この本を読むとそういう意味で衝撃をうけますよ。

投稿: dktalk | 2008/02/05 01:10

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