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今月読んだ本with今年からのツン読(2008年3月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。

200803311悪魔とプリン嬢 (角川文庫)
 パウロ・コエーリョの『そして七日目には....』三部作の完結編。2作目は『ベロニカは死ぬことにした』。
 一週間で人と社会はどう変わっていくのか?をテーマにした『そして七日目には....』
 今回は、1週間以内に人が1人死ねば莫大なお金が手に入ると言われたらどうするのか?難題を突きつけられたプリン嬢とさびれた辺境の町・ヴィスコスの人々が悪意の誘惑との葛藤に1週間を翻弄される。ストーリーの中にはいくつもの宗教的な神話や寓話が織り交ぜてある。そこには問いかけられた誘惑に対する個人の選択の有無、そして選択をしなかったとしてもその結果を背負わざるを得ない人としての運命のようなものが綴られる。また、小さな町で起こった出来事だけどそれが世界の縮図たるとも。小難しいようですが、後味はスッキリする小説です。
★★★☆☆


200803312散歩もの
 ふと立ち寄った町の食堂でただただ食事を取るだけなのに虜になってしまう『孤独のグルメ』の久住 昌之、谷口 ジローのコンビがおくる漫画。今回はタイトルのとおり散歩もの。ふと立ち寄った街を歩きながら主人公が物思いにふけっていく。
 今回は、散歩ということで、街によって視点が変わるのでグルメよりも若干落ち着かない感じがした。それでも、読んでると散歩がしたくなる本。自分が住んでいる街も知らない道を歩くと違うものが見えてくるかもしれない。
★★★☆☆


200803313ほんとはこわい「やさしさ社会」 (ちくまプリマー新書)
 最近、社会がどこか窮屈になってきた感じがする。その一つの答えが本書。

 いつの間にか「やさしさ」を強要するようになってしまった社会。でも、その「やさしさ」が従来とは違うものになっていると指摘する。これまでの「やさしさ」とは、間違ったことや失敗したことを許す『治癒的なやさしさ』。しかし、いま求められている「やさしさ」は、間違ったことをしないようにする『予防的なやさしさ』だという。

 この「やさしさ」の違いの一例として例えば電車で席を譲る行為があげられていた。お年寄りや妊婦さんに対して席を譲る行為は確かにやさしさだ。しかし、予防的なやさしさが働くと断られた場合に相手に気を使わせてしまうと感じてしまい、結果なにもなかったことにしてしまうという。他にも授業中の私語は、話しかけてきた友人の言葉を断ると悪いというやさしさだという。どこか納得してしまう内容。
 こういう木をみて森を見ずなやさしさが浸透することで、間違いが起こせない窮屈な社会になってきている気はする。そして、なるべく揉め事を起こさないようにしようという社会でもあるかな。

 とはいえ、窮屈は窮屈だ。で、どうするか?あまり打開策的なものはないのだけど、入社時に言われた「失敗を恐れずにやりましょう」という言葉よろしくなにをやるにもガツガツするのと、友人・知人に対してはコミュニケーションを闊達にして理解してもらうしかないのかな?
★★★☆☆


200803314ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
 村上春樹のベストセラー小説。オススメされたので読んでみることにした。
 主人公の大学生活が始まる。自殺した幼なじみのキズキの影を心に持ちつつ、その恋人だった直子と同じ学部の緑との日々が過ぎていく。

 静かに優しくすすんでいく恋愛小説。
 女性に人格がなく男視点な小説の印象。恋愛表現が全部セックスなのはどうなのよ思いつつも、結構面白く読めてしまった。さて、下巻はどうなることやら。
★★★☆☆


200803315数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 )
 中学、高校で習う数学。得意な人もいれば苦手な人もいる。また、数学が何のために必要なのか?なぜ数学を学ばなければいけないのかという疑問はたえずわいてくる。そんな数学嫌いだったり、数学への疑問への回答を示したのが本書だ。数学がわからなかった人もこれから数学を学びたい人もこの一冊を読むだけで心構えがかわってくるはず。

 内容は、代数、幾何、解析など中学で習う数学を一つ一つ掘り下げつつ純粋に数学の話となっている。しかし、やさしい。なぜそのようになるかの理解を提供してくれる。
 たまには数学を楽しむのもいいんじゃなかろうか。
★★★★☆

で、とりあえず積んでおく本。

道をひらく
マチウ書試論・転向論
ZOKUDAM
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
映画館と観客の文化史 (中公新書)
もえない―Incombustibles
日本数寄(ちくま学芸文庫)
その数学が戦略を決める
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
蓼喰う虫 (新潮文庫)
森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools (中公文庫)
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ブクログ→
こんな本を読んでいる。

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