今月読んだ本with今年からのツン読(2009年2月)
今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。
イルカと、海へ還る日(講談社文庫)
映画「グラン・ブルー」のモデルであり、巣潜りの第一人者であるジャック・マイヨールの自伝。巣潜りでは、医学者をも驚愕させる前人未到の100メートルに達し、また自らをイルカ人間と呼ぶ海の王者。そんな、ジャック・マイヨールの子供の頃のイルカとの出会いから、人間の限界への挑戦が書かれている。
ジャック・マイヨールが最初にイルカと出会ったのは唐津の海だった。この出会いから海とイルカへの想いがつながりがつづられる。水族館での生活の中でイルカとの交流を深め、巣潜りでは海との交流を深めていく様、常に自分の中にある感性と理論をもち少しでも海の底へと向かおうとする様はすばらしい。
そんなジャック・マイヨールも74歳で自ら命を絶ってしまった。海ではなく陸の上での死、氏は何を思っていたのだろう?
文中、専門的な事柄もいくつか書かれているが、邦訳した関邦博氏の解説があり、海へ潜ったときの人体への影響などがわかりやすく書いてある。
★★★★☆
メメント・モリ
メメント・モリは、「死を想え」という意味。
生と死をイメージする写真と言葉がつづられる。
★★★☆☆
まほろばの国で (幻冬舎文庫)
『毎日新聞』朝刊連載の「さだまさしの日本が聞こえる」から精選されたさだまさし氏のエッセイ集。
1999年から2002年までに掲載されたエッセイを掲載されている。当時のコンサートなどの活動の話やニュースなどの時事ネタをおりまぜつつのエッセイ。すでに10年ほどが経過しているので、時事ネタとしては風化していそうだが、さだまさし氏の言葉には風化を感じない。
★★★★☆
告白
ある中学1年生の終業式の日の教室。校内でわが子を亡くしてしまった担任の女性教師は、子どもがクラスの生徒に殺されたとの衝撃の事実を口にし、死の真相を独白していく。第一章・聖職者に始まり、モノローグ形式で事件をそれぞれの立場から語られていく。
面白い。久しぶりに一気に読みきってしまった。
第一章の女性教師の独白は折り紙つき、しかし中二となり新学期に突入した学級を描いた第二章になるとさらに背筋がゾクゾクとする。いったい、この小説はどこへ向かおうとしているのか?また、それぞれが1人称で書かれていることで、人の裏側をいやというほどだしている。この陰湿さからくる後味の悪さが消えない。でも、ワクワク感がそれを上回りついつい読み進めてしまう。
デビュー作とは思えない書き筋、次回作にも期待したい。
★★★★☆
夜市 (角川ホラー文庫)
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた。
大人向けのジュブナイルといった感じ、2作掲載されているが異界に迷い込んだ話である。しかし、いずれも成長譚でありながら成長譚ではない。
「夜市」ではかつて子ども時代のバッドエンドな冒険のその後が書かれているよう。その物語を発端としたすでに成長したものの葛藤や悩みがあふれてくる。
もう1作の「風の古道」がお気に入り。小さな頃、公園のなかで迷い込んだ神々が歩く道。そこで経験する友人の死と道の放浪者との出会いの冒険。どこか冷酷でどこかノスタルジックな話。
雰囲気はホラーだけど中身はホラーじゃありません。オススメの一冊。
★★★★☆
で、とりあえず積んでおく本。
ZOKUDAM
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
カンガルー・ノート (新潮文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
禅語遊心 (ちくま文庫)
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こんな本を読んでいる。


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