書籍・雑誌

『四畳半神話大系』

201004282
 『太陽の塔』を読み終わったときの衝撃は忘れられない。得てはいけない共感がぞわぞわと体中を駆け巡った。それから自分のなかで森見登美彦氏は新刊がでたら買うリストにリストアップされている。

 『太陽の塔』しかり『夜は短し歩けよ乙女』、屈折した大学生の独白、幻想、妄想、だらけのファンタジーなんだけど、多くの男がいやいや共感を得て読むもんだと思っていたら、本上まなみをはじめとして女性にも絶大な人気をほこっているという。いったい、女性は森見作品を読んでなにを感じとってるんだろう?


 というわけで、『四畳半神話大系』。

 この森見作品の2作目も例にもれない屈折した男子の愛と希望と哀愁のファンタジーだ。この小説がなんとフジテレビの深夜枠でアニメ化されるという。なんとしても観たい。と思っていたら、意外にもサガテレビがやってくれた。

 4月29日24時45分(4月30日0時45分とも)、放映開始とのこと。でかしたサガテレビ。これで、佐賀のニュース以外のサガテレビの用途がみつかった。よかった、よかった。


201004281
 よかったついでに、本屋でみつけた『四畳半神話大系』の特集がしてあった『spoon. 2010年 06月号』も購入した。

 こんなアンニュイな雑誌に取り上げられているなんて、恐るべし。


四畳半神話大系

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『本が人をつくる。』多部未華子

201004161
 本屋でみかけて買おうと思ってたら忘れてた『BRUTUS 2010年 1/15号
』。
 ジュンク堂の1Fにて特集なのかバックナンバーが山積みだったので購入しました。

 この号の特集は『本が人をつくる。53人の読書地図』と題して、表紙の多部未華子を含む23人のインタビューと30人の偉人に関する本の紹介がされている。インタビューされている23人はジャンルも様々、本を探すにはもってこいの特集です。

 とはいっても、欲しいと思ったのは表紙の多部未華子のかわいさに惹かれて。こんな店員さんがいてくれたら本屋に毎日かよいつめそう。

 ちなみに、多部未華子がアルプスの天然水のCMにでてるときは、市川実日子だと思ってました。いい年なのに制服姿はちょっとね、と勝手に勘違い。

 閑話休題

 雑誌はこれから読んでみます。

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今月読んだ本with今年からのツン読(2010年3月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。


 行きと帰りの電車でもなかなか読書が進まず、
 積読ばかりが増える年度末な3月でした。


で、とりあえず積んでおく本。


岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
DOG & DOLL
ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。
ZOKURANGER
美しき日本の面影 (新潮文庫)
流血の魔術 最強の演技―すべてのプロレスはショーである (講談社プラスアルファ文庫)
町でいちばんの美女 (新潮文庫)
チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)
コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 (ちくま新書)
あ・じゃ・ぱ!(上) (角川文庫)
奇想と微笑―太宰治傑作選 (光文社文庫)
パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
それでも、日本人は「戦争」を選んだ
情報ダイエット仕事術
TRUCK & TROLL
生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)
衆愚の時代 (新潮新書)

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こんな本を読んでいる。

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紀伊国屋書店でポイントサービススタート!

201002251
 書店界の巨頭の一つ、紀伊国屋書店。
 その紀伊国屋書店でポイントサービスが開始される。

 さっそくポイントカードを作りました。

 これまでもポイントサービスを行う書店はありました。三省堂書店はクレジットカードを作るとポイントが付与されるし、TUTAYAやブックオフはTポイントカード(ブックオフはTカード撤退しましたが)などなど。

 いまさら書店でポイントカード開始がなぜなのかわかりませんが、本を大量に買う自分とすればかなりありがたい。

 いつもは天神のジュンク堂か博多の紀伊国屋で購入することが多いんですが、ポイントカードがあるなら紀伊国屋で買う機会が増えそうです。


紀伊国屋書店(公式サイト)


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今月読んだ本with今年からのツン読(2009年12月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。

200912311自由をつくる自在に生きる (集英社新書)
 自己啓発書という類にはなるんだろうけど、ちょっと形にはまらないのが本書。

 『こうしたければ、こうやればいい』とはまた違い、自分が動くときにどうすればよいかがかかれているが、他者の著と顕著な点はどういう点が問題となっているか?この視点がいままでにあった既書にない新しいところかもしれない。

 著者である森博嗣氏のファンにとっても気になる情報があったり、そこがある意味、期待を裏切らないのかも。
★★★★☆


200912312STORY BOX 1
STORY BOX 2
STORY BOX 3
STORY BOX 4
STORY BOX 5
 文庫本サイズの月刊誌(文芸誌)です。毎月漢字2文字の言葉をテーマしていて、表紙にでかでかとプリントされている。創刊号は『誤飲』でした。
 文芸誌ということで、連載作品が目白押し。しかも、どの作品も読み応えがあって面白いので、8月に創刊された本ですが、一気に12月発売文まで5冊読みました。
 個人的におすすめなのは、森見登美彦氏の「夜光」、笹本稜平の「救出」、野島伸司の「返信」、vol.3から始まった松久淳の「息子」。まぁ、どれも面白い。

 森見登美彦氏の「夜光」は、怪奇譚。思わず背筋がぞっとする話がそろう。「きつねのはなし」でみせた思わず背筋がぞっとするような話の短編集。「きつねのはなし」では、京都の雰囲気をうまく醸し出した怪奇譚だったが、この「夜光」では、旅と旅先の土地を背景に語られる。これまでに、尾道、奥飛騨、**どこも寒気がするおもしろさがある。
★★★★☆


200912313斜陽・パンドラの匣―太宰治映画化原作コレクション<1> (文春文庫)
 劇場版『パンドラの匣』を観たついでに手に取った一冊。斜陽はまだ味読なので、星は『パンドラの匣』の点数。
 基本的なストーリーはほとんど変わらない清々しい若者の恋心を書いた一作。ラストがちょっと違っていて、原作のほうが切なさや寂しさがより強く感じられた。

 映画版では、竹さん演じる川上未映子がはまり役でした。
★★★☆☆

で、とりあえず積んでおく本。


岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
DOG & DOLL
ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。
ZOKURANGER
美しき日本の面影 (新潮文庫)
流血の魔術 最強の演技―すべてのプロレスはショーである (講談社プラスアルファ文庫)
町でいちばんの美女 (新潮文庫)
日本辺境論 (新潮新書)
チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)
コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 (ちくま新書)
あ・じゃ・ぱ!(上) (角川文庫)
奇想と微笑―太宰治傑作選 (光文社文庫)
パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

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こんな本を読んでいる。

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今月読んだ本with今年からのツン読(2009年10月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。

200910311ゴーダ哲学堂 (竹書房文庫)
 現在映画公開されている『空気人形』の原案となった短編が入った一冊。
 『空気人形』のほかに、本のタイトルの通り、哲学的なテーマで描かれた短編が多く掲載されている。主人公が人ではない状態で日常を描いていて多少迷走している気もするけど面白い。
★★★☆☆

200910312東京立ち飲み案内
 ここ数年の立ち飲み屋ブームで、東京のあちこちの駅で立ち飲み屋が並ぶようになった。個人経営あり、チェーン店あり、どの店もサラリーマンのお財布事情もあいまって、立ち飲み屋は大盛況だ。
 そんな立ち飲み屋のガイドブックがこの本。
 駅別に店が紹介してあって助かります。しかし、こんな本、世のお父さんはわざわざ買わないよな~。美味いものを食べたければ立ち飲み屋なんていかないだろうし。誰が買うんだろ?はい、私です。
★★★☆☆


で、とりあえず積んでおく本。


岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
DOG & DOLL
ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。
ZOKURANGER
美しき日本の面影 (新潮文庫)
感じて。息づかいを。 (光文社文庫)
流血の魔術 最強の演技―すべてのプロレスはショーである (講談社プラスアルファ文庫)
新世界より (講談社ノベルス キJ-) (講談社ノベルズ)
町でいちばんの美女 (新潮文庫)
ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)
Story Box1

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こんな本を読んでいる。

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ブックオフ買収のその後、出版業界はどうなる?

 大日本印刷をはじめとして、丸善や講談社、小学館などの書籍関係の会社がブックオフの株の取得を目指すという報道があったのが約一ヶ月前。様々な憶測や方向性などが語られつつ、大手の報道機関でもいくつかの記事が挙がるようになってきました。


ブックオフ株取得:出版再編の序章 敵対から共存へ、大手の思惑 - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090608ddm012040003000c.html

【ドラマ・企業攻防】ブックオフ“改善計画” 黒子の大日本印刷が表舞台へ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090606/biz0906062000008-n1.htm

大日本印刷がブックオフに出資した理由(前編) - 日経ビジネスonline
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090615/197667/


 個人的にはブックオフをはじめとした古本屋はあまり活用してません。しかし、古本屋は大切。これからいったいどうなっていくのかは、静観するしかないですが、消費者もしくは本好きの立場から一言。

 本はとにかく買うタイプで、理由はいくつかあります。例えば、蒐集家としてのアイテムとか。でも、一番の理由は、買わないとなくなるから。
 ベストセラーや有名作家の作品以外の本はいつになっても大体書店にならんでます。でも、それ以外の8割くらいの本は5年後、本屋に並んでいるのかあやしい。特に特殊な嗜好の本だったり、専門的な本だったりすると欲しいときに手に入らないというのは非常に歯がゆいです。
 ただ、そんな本が大半を占めてるというは事実。これは本に限ったことじゃなく、CDやDVDでもたぶん一緒だと思う。

 この問題を解消するには?
 一つは、古本屋の存在。ニッチな本であっても、そういう本こそ古本屋に置いてあるもの。データベースがあって簡単に探せるとすごくよい。いまこれができるのは知ってる範囲だとamazonとブックオフ、あとごくごく一部の古本屋さんです。
 そしてもう一つは、電子書籍としての販売ができること。書籍という固体としての場所をとらない以上、電子ファイルとして流通できれば刷数に悩まされることもない。

 本好きの中ではやっぱり本は紙という信仰はまだまだ根強いけど、個人的にはTPOによるかなと思ってる。むしろ、もっと電子書籍が普及して使いやすく、読みやすいのであればそっちのほうがいいかもしれない。

 しかし、いまの現状をみれば電子書籍の普及にはまだまだ時間がかかりそう。AppleのiTunesやiPodのようなガジェットの登場で、音楽販売に勢いがついたように電子書籍でもならんだろうか?
 そういう意味で言うとGoogleのブック検索は本をスキャンしたものがでてきますが、ある意味、電子書籍といえば電子書籍。個人的には欲しいものと違いますが、きっかけでブレイクさえしてくれればなんでもいい。


 さて、今回の買収で電子書籍はなにもかわらないでしょうが、流通は大きなてこ入れが入るのでしょうね。いまのメリットを残しながらデメリットを改善できればよいですが、企業の売り上げ優先みたいな対策がでないことだけを祈ります。

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今月読んだ本with今年からのツン読(2009年4月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。


200904301ホノカアボーイ (幻冬舎文庫)
 映画『ホノカアボーイ』に感動し、原作本を手にとってみた。
 本書は、著者である吉田玲雄氏がハワイのホノカア島に滞在して数ヶ月を過ごした体験をもとにした紀行文。
 ホノカア島で過ごした日々とホノカア島にいる人たちとの交流、静かな町で静かに流れる時間を楽しめる一冊。一つ一つの出来事に笑って、ドキドキして、涙するそんな話がつまってます。

 ちなみに映画では、原作の登場人物をモチーフに一つの物語として暖かくなるフィクションになってました。
★★★★★


200904302夢の扉の開き方
 ドラゴンゲートのトップレスラー・CIMAの自伝。
 CIMAにとってはレスラー人生を揺るがすような出来事があった2008年。無事に復帰し、2009年は最前線で戦っている。そんなCIMAの子ども時代から、闘龍門への入門から現在にいたるまでがCIMAの言葉で書かれている。
 CIMAがプロレスラーへの道を歩んだこと、闘龍門からドラゴンゲートへの移行、そして首の怪我と付き合いつつ大会に出場していた時期など。それぞれ、プロレス的にオブラートにつつまれた部分もあるが、本人の言葉で当時の気持ちがつづられていて面白かった。
★★★★☆


200904303プリンセス・トヨトミ
★★★★★


で、とりあえず積んでおく本。

ZOKUDAM
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
カンガルー・ノート (新潮文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
禅語遊心 (ちくま文庫)
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)
DOG & DOLL
ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。
ZOKURANGER

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こんな本を読んでいる。

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今月読んだ本with今年からのツン読(2009年2月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。


200902281イルカと、海へ還る日(講談社文庫)
 映画「グラン・ブルー」のモデルであり、巣潜りの第一人者であるジャック・マイヨールの自伝。巣潜りでは、医学者をも驚愕させる前人未到の100メートルに達し、また自らをイルカ人間と呼ぶ海の王者。そんな、ジャック・マイヨールの子供の頃のイルカとの出会いから、人間の限界への挑戦が書かれている。

 ジャック・マイヨールが最初にイルカと出会ったのは唐津の海だった。この出会いから海とイルカへの想いがつながりがつづられる。水族館での生活の中でイルカとの交流を深め、巣潜りでは海との交流を深めていく様、常に自分の中にある感性と理論をもち少しでも海の底へと向かおうとする様はすばらしい。
 そんなジャック・マイヨールも74歳で自ら命を絶ってしまった。海ではなく陸の上での死、氏は何を思っていたのだろう?

 文中、専門的な事柄もいくつか書かれているが、邦訳した関邦博氏の解説があり、海へ潜ったときの人体への影響などがわかりやすく書いてある。
★★★★☆


200902282メメント・モリ
 メメント・モリは、「死を想え」という意味。

 生と死をイメージする写真と言葉がつづられる。
★★★☆☆


200902283まほろばの国で (幻冬舎文庫)
 『毎日新聞』朝刊連載の「さだまさしの日本が聞こえる」から精選されたさだまさし氏のエッセイ集。

 1999年から2002年までに掲載されたエッセイを掲載されている。当時のコンサートなどの活動の話やニュースなどの時事ネタをおりまぜつつのエッセイ。すでに10年ほどが経過しているので、時事ネタとしては風化していそうだが、さだまさし氏の言葉には風化を感じない。
★★★★☆

200902284告白
 ある中学1年生の終業式の日の教室。校内でわが子を亡くしてしまった担任の女性教師は、子どもがクラスの生徒に殺されたとの衝撃の事実を口にし、死の真相を独白していく。第一章・聖職者に始まり、モノローグ形式で事件をそれぞれの立場から語られていく。

 面白い。久しぶりに一気に読みきってしまった。
 第一章の女性教師の独白は折り紙つき、しかし中二となり新学期に突入した学級を描いた第二章になるとさらに背筋がゾクゾクとする。いったい、この小説はどこへ向かおうとしているのか?また、それぞれが1人称で書かれていることで、人の裏側をいやというほどだしている。この陰湿さからくる後味の悪さが消えない。でも、ワクワク感がそれを上回りついつい読み進めてしまう。
 デビュー作とは思えない書き筋、次回作にも期待したい。
★★★★☆


夜市 (角川ホラー文庫)200902285
 何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた。

 大人向けのジュブナイルといった感じ、2作掲載されているが異界に迷い込んだ話である。しかし、いずれも成長譚でありながら成長譚ではない。
 「夜市」ではかつて子ども時代のバッドエンドな冒険のその後が書かれているよう。その物語を発端としたすでに成長したものの葛藤や悩みがあふれてくる。
 もう1作の「風の古道」がお気に入り。小さな頃、公園のなかで迷い込んだ神々が歩く道。そこで経験する友人の死と道の放浪者との出会いの冒険。どこか冷酷でどこかノスタルジックな話。

 雰囲気はホラーだけど中身はホラーじゃありません。オススメの一冊。
★★★★☆

で、とりあえず積んでおく本。

ZOKUDAM
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
カンガルー・ノート (新潮文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
禅語遊心 (ちくま文庫)

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こんな本を読んでいる。

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今月読んだ本with今年からのツン読(2009年1月)

 今月読んだ本とそのコメント。独断と偏見の5点満点で評価します。

200901311悪人
 保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。

 悪いやつが罪を犯すのか、それとも罪を犯した人間が悪いやつなのか、起こした罪はいつどうすれば償えるんだろうか....。
 一人一人の登場人物に細かくスポットをあててあり、事件よりも各登場人物の負の部分が見え隠れする。自分を正当化するための嘘やいいわけ。どの登場人物にも被害者面をしようとする側面がある。いったい何を信じればいいんだろうか?読後にいろいろなことを考えてしまう一冊。
★★★★☆


200901312それからの海舟 (ちくま文庫)
 文字通り、維新後の勝海舟の姿をおった一冊。

 歴史の教科書の中では、江戸城の無血開城を西郷と行った英雄であるが、維新後はさっぱり登場してこない。そんな勝海舟は維新後に何をしていたのか?義に厚い海舟は最後まで徳川家の幕臣としての自分を全うしていく。
★★★★☆


200901313グラスホッパー (角川文庫)
★★★☆☆

で、とりあえず積んでおく本。

ZOKUDAM
岸和田だんじり祭りによるまちづくり―文化と伝統景観を生かして
街場の中国論
日本数寄(ちくま学芸文庫)
幸福論 (第1部) (岩波文庫)
カンガルー・ノート (新潮文庫)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
イルカと、海へ還る日(講談社文庫)
をんな紋―あふれやまぬ川 (角川文庫)
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
女人囃子がきこえる
私の個人主義(講談社学術文庫)
「日本」とは何か 日本の歴史00 (講談社学術文庫 1900 日本の歴史 0)
禅語遊心 (ちくま文庫)
メメント・モリ
まほろばの国で (幻冬舎文庫)
夜市 (角川ホラー文庫)

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こんな本を読んでいる。

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